ヘルスケアで体重を記録する:スマート体重計の同期と傾向
執筆: Periscopeチーム · · 約7分で読めます
ヘルスケアには、自分で入力した体重のほか、アプリや、ヘルスケアに書き込むコンパニオンアプリを持つスマート体重計からの計測値が保存されます。体重を読み書きできるアプリは、プロフィール →「プライバシー」→「App」で管理できます。2つのソースが体重を記録している場合はヘルスケアが優先順位を付けており、「体重」画面の「データソースとアクセス」で並べ替えられます。
この記事のポイント
- スマート体重計がヘルスケアに直接書き込むわけではありません。計測値を受け取ったコンパニオンアプリが、許可を得たうえでヘルスケアに保存します。
- アクセス権はデータの種類ごとに設定され、読み取りと書き込みは別々に扱われます。そのため、アプリに体重の読み取りだけを許可し、追加はさせないこともできます。
- Appは読み取りが拒否されたかどうかを知ることができません。体重データが表示されないアプリは、単にアクセス権がないだけかもしれません。
- ヘルスケアの「傾向」は大きな変化を検出したときにだけ表示され、そのためにどれだけの体重データが必要かをAppleは公表していません。
- 重複した体重記録のほとんどは、同じ計測値を手入力と体重計の両方で記録したか、体重を書き込むアプリが2つあることが原因です。
目次
iPhoneのヘルスケアでの体重記録は、共有ノートのようなものです。あなた自身も、アプリも、スマート体重計も、そこに体重を書き込めます。そして許可したアプリなら、それを読み取れます。同期のトラブルのほとんどは、誰に書き込みを許し、誰に読み取りを許しているかに行き着きます。
ヘルスケアは生の数値を保存し、週・月・年ごとに表示します。日々の上下をならすことはしないため、多くの人はトレンド体重を計算してくれるものと組み合わせて使っています。手元にある数値からトレンドを見たいだけなら、無料の体重トレンド計算ツールに貼り付けることもできます。
体重はどのようにヘルスケアに入るのか?
経路は3つあります。自分で入力する、アプリが保存する、スマート体重計のコンパニオンアプリが代わりに保存する、のいずれかです。
手入力。 ヘルスケアを開き、「ブラウズ」→「身体測定」→「体重」と進んで「データを追加」をタップします。Appleのヘルスケアデータの管理に関するガイドでは、日付・時刻・値を入力して完了する手順が案内されています。普通の体重計を使っていて、ほかのアプリを使わないなら、これで十分です。
Appから。 体重やフィットネスのアプリの多くは、体重をヘルスケアに保存できます。ただし、先に許可を求める必要があります。
スマート体重計から。 混乱が最も多いのがここです。体重計はBluetoothやWi-Fiでメーカーのアプリに計測値を送り、そのアプリがヘルスケアに書き込みます。そのアプリに体重の書き込みが許可されていなかったり、体重計に乗ってから一度も起動していなかったりすると、データは届きません。
スマート体重計をヘルスケアと同期するには?
体重計メーカーのアプリをインストールして体重計とペアリングし、アプリがヘルスケアへの体重の書き込みを求めてきたら許可します。主要ブランドはどれもこの方式です。
| 体重計のブランド | ヘルスケアに書き込むアプリ | App Storeの説明にある送信データ |
|---|---|---|
| Withings | Withings(旧Health Mate) | 連携できるアプリの1つとしてApple Healthを挙げている |
| Renpho | RENPHO Health | アクセスを許可すると、体重、体脂肪、BMI、除脂肪体重など |
| Eufy | EufyLife | オプトインすると、計測のたびに体重、体脂肪、BMI、身長、除脂肪体重 |
許可の確認をスキップしてしまった場合は、ヘルスケアでプロフィール写真をタップし、「プライバシー」の「App」で体重計のアプリを選んで「体重」をオンにします。体重計のアプリ側でもヘルスケアとの共有をオンにする必要がある場合がある、とAppleは注意しています。
2つの小さな習慣で、悩む時間をかなり減らせます。体重計のアプリはときどき開くこと。アプリによっては、起動している間しかヘルスケアに計測値を送らないものがあります。また、同じ体重計をほかの人も使っているなら、その人の計測値があなたのプロフィールに入っていないか確認しましょう。
体重を読み書きできるアプリを確認するには?
ヘルスケアを開いてプロフィール写真をタップし、「プライバシー」の「App」をタップします。アプリごとにページがあり、読み取れるものと書き込めるものに別々のスイッチがあります。
AppleのHealthKitのドキュメントでは、アクセス許可はデータの種類ごとに、読み取りと書き込みを別々に求めると説明されています。つまり、記録アプリには体重の読み取りだけを許可して書き込みは許可しない、体重計のアプリには体重の書き込みだけを許可してほかは何も読ませない、といった設定ができます。これらはヘルスケアや設定でいつでも変更できます。
実際にどのソースが体重を書き込んでいるかは、「ブラウズ」→「身体測定」→「体重」で下までスクロールし、「データソースとアクセス」をタップすると確認できます。
Appにヘルスケアの体重データが表示されないのはなぜ?
たいていは読み取りの許可がなく、しかもアプリはそれを伝えることができません。Appleのドキュメントには、アプリは「ユーザーがデータの読み取りを許可したか拒否したかを知らない」とあります。拒否されたアプリには何も見えず、それはヘルスケアが空のときと見分けがつきません。
もう1つの、比較的新しいよくある原因もあります。アクセスを許可するとき、iOSは共有する履歴の範囲として、直近の期間かすべての履歴かを尋ねることがあります。記録アプリに今月の体重は表示されるのに昨年の分が出ないなら、短い期間を選んだ可能性が高いでしょう。プロフィール →「プライバシー」→「App」にあるそのアプリのページで変更できます。
ヘルスケアに体重の傾向が表示されないのはなぜ?
ヘルスケアの「傾向」は、すべての項目について常にトレンドラインを表示する機能ではありません。Appleのヘルスケアデータの表示に関するガイドによると、ヘルスケアは安静時心拍数、歩数、睡眠などのデータについて「大きな変化を通知できる」とされ、「サマリー」に傾向が表示されるのは「ヘルスケアが傾向を検出した場合」だけです。そのためにどれだけの体重データが必要か、体重が常に対象になるのかを、Appleは公表していません。ですから、体重の傾向が表示されない、あるいは利用できないように見えても、オンにすれば済む設定があるわけではありません。
できることは次のとおりです。
- 「ブラウズ」→「身体測定」→「体重」を開き、週・月・年のタブを切り替えてデータの形を見る。
- 定期的に体重を測る。データがまばらだと、どんなトレンドの計算方法でも使える材料が少なくなります。
- ヘルスケアから体重を読み込み、移動平均を計算してくれる記録アプリを使う。これこそ多くの体重アプリが埋めている隙間で、ヘルスケアと専用の体重記録アプリの比較でそれぞれの役割を解説しています。
日々の上下が気になっているなら、体重が毎日変動する理由をご覧ください。
体重の記録が重複するのはなぜ?どちらが使われる?
重複は、2つのソースが同じ計測を記録したときに起こります。ヘルスケアはソースに優先順位を付けていて、初期設定の順序は次のとおりです。
- 手動で入力したデータ
- iPhone、iPad、Apple Watchからのデータ
- AppとBluetoothデバイスからのデータ
新しく追加したソースは、既存のアプリやデバイスより上に置かれます。Appleの説明では、「複数のソースが同じ種類のデータを提供している場合、一番上のデータソースがほかより優先されます」。
並べ替えるには、「体重」→「データソースとアクセス」で「編集」をタップし、ソースを上下にドラッグします。他社製のソースの横にあるチェックマークをタップすると、そのソースは体重についてオフになります。
| 見えている状態 | 考えられる原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 同じ朝の計測値が2つある | 自分で入力し、体重計のアプリも保存した | 手入力をやめるか、体重計のアプリの書き込みをオフにする |
| 同じ計測値が2つのアプリから入っている | 一方のアプリがもう一方から体重をコピーし、書き戻している | 元のソースではないほうのアプリで、「体重」の書き込みをオフにする |
| 履歴にほかの人の体重がある | 共有の体重計が、その人の計測値をあなたのプロフィールに保存した | 削除し、体重計のアプリのユーザー設定を確認する |
| 古い値や間違った値が先に表示される | 優先度の低いソースが一番上にある | 「データソースとアクセス」でソースを並べ替える |
| 記録アプリに最近の計測値がない | 体重計のアプリが起動していない、または記録アプリに読み取りの許可がない | 体重計のアプリを開き、記録アプリのアクセス権を確認する |
誤った計測値を1つ削除するには、「体重」で「すべてのデータを表示」をタップし、その値を左にスワイプして「削除」をタップします。ヘルスケアのデータをiCloudで同期している場合、1台のデバイスで削除すると同期しているすべてのデバイスから削除されるとAppleは説明しています。
1つ注意点があります。優先順位が影響するのは、ヘルスケア自体の表示だけです。体重を読み込む他社製のアプリには、すべてのソースからのすべての計測値が見えている場合があり、同じ日に2つあるときの扱いはそのアプリが独自に決めます。
体重記録アプリはヘルスケアをどう使っているのか?
記録アプリは体重の読み取り(場合によっては書き込みも)を求め、計測値を自分の記録に取り込みます。そこから先はアプリによって違います。開いたときにだけ読み込むもの、手入力した記録をヘルスケアに書き戻すもの、体脂肪や歩数も求めるものがあります。そのアプリが何を求めたかは、プロフィール →「プライバシー」→「App」のページで正確に確認できます。
たとえばPeriscopeが求めるのは体重だけです。「ヘルスケアと同期」をオンにすると、スマート体重計のものも含めて新しい計測値がアプリを開くたびに取り込まれ、ヘルスケアのほかのデータには一切手を触れません。
出典
- Apple Support. Manage Health data on your iPhone, iPad, or Apple Watch.
- Apple Support. View your data in Health on iPhone.
- Apple Developer Documentation. Authorizing access to health data.
- App Store. Withings.
- App Store. RENPHO Health.
- App Store. EufyLife.
よくある質問
ヘルスケアに体重を手動で追加するには?
ヘルスケアで「ブラウズ」→「身体測定」→「体重」と進み、「データを追加」をタップします。日付・時刻・値を入力して「完了」をタップします。
ヘルスケアで体重を記録するのにスマート体重計は必要ですか?
必要ありません。数値を自分で入力すれば、どんな体重計でも使えます。スマート体重計は、そのアプリに体重の書き込みが許可されていれば、入力の手間を省いてくれるだけです。
Appに体重を読み取らせないようにできますか?
できます。ヘルスケアでプロフィール写真をタップし、「プライバシー」の「App」でそのアプリを選んで、「体重」の読み取りをオフにします。あとからいつでも変更できます。
体重計が2台ある場合、ヘルスケアはどちらの計測値を使いますか?
「体重」のリストで一番上にあるソースが優先されます。「体重」→「データソースとアクセス」で「編集」をタップし、最も信頼できる体重計を一番上にドラッグしてください。