プライバシー重視のiPhone向け体重記録アプリ:見極め方と比較

執筆: Periscopeチーム · · 更新: · 約11分で読めます

まず見るべきはデータの保存場所です。Weigh In(無料)、Weight Diary(買い切り$7.99)、CompareMyself(無料、写真)は、アカウントなしですべてをiPhone内に保存します。計測値と写真をiPhone内に保存しつつ、平滑化したトレンド、ウィジェット、ヘルスケア同期も無料で使いたいなら、「Appleでサインイン」を使うPeriscopeが合っています。

この記事のポイント

  • 2026年10月時点で、Weigh In、Weight Diary、CompareMyselfはすべてのデータをiPhone内に保存し、アカウントも不要です。
  • 最も重要なのはデータの保存場所です。デバイス内、自分のiCloud、開発元のサーバーは、まったく異なる3つの形態です。
  • どんな宣伝文句よりも、プライバシーポリシーのほうが多くを教えてくれます。データの保存場所と、名前が挙げられている解析ツールを確認しましょう。
  • アカウントがあること自体が悪いわけではありませんが、開発元が少なくとも連絡先を保有し、解析データがあなた個人に結びつけられる可能性があることを意味します。
  • Periscopeは体重、写真、ヘルスケアから同期した計測値をiPhone内に保存し、Face IDによるロックもあります。「Appleでサインイン」を使うため、サーバーにはアカウント情報が保存されます。
目次
  1. なぜ体重のデータはセンシティブなのか?
  2. App Storeからわかることは?
  3. 体重記録アプリはデータをどこに保存しているのか?
  4. アカウントが必要かどうかはプライバシーに関係する?
  5. 解析についてはどうか?
  6. Face IDによるロックや書き出しは重要?
  7. 比較の方法
  8. 最もプライバシーに配慮した体重記録アプリは?
  9. Periscopeのプライバシーはどの程度?
  10. プライバシーの面でほかのアプリがPeriscopeより優れている点は?
  11. 結論
  12. よくある質問

プライバシー重視の体重記録アプリは、計測値や写真を必要のない人の目から遠ざけてくれます。そしてそれは、一見して思うより重要なことです。数か月分の数値から、妊娠、病気、新しい薬、人生のつらい時期がうかがえることもあります。進捗写真はさらに個人的なものです。

難しいのは、どのアプリがそれを実現しているかを見分けることです。App Storeの説明には「プライベート」という言葉がたくさん登場しますが、その意味は「何もiPhoneの外に出ない」から「データは販売しないが、当社のサーバーに保存される」までさまざまです。このガイドでは、自分で確認する方法を示したうえで、よく比較されるアプリにそのチェックを当てはめます。

以下で紹介するアプリの1つがPeriscopeなので、私たちが開発していることを知っておいてください。iPhone向けの無料の体重記録アプリです。私たちのアプリも含め、どのアプリも2026年10月に、App Storeの掲載情報と公式サイトまたはプライバシーポリシーをもとに調べました。各アプリを何週間も使ったわけではないため、掲載情報やポリシーに記載がない点は推測せずに「記載なし」としています。

なぜ体重のデータはセンシティブなのか?

体重、身体のサイズ、体の写真は健康情報ですが、米国では、それらを守ってくれると多くの人が思い込んでいる法律、HIPAAは一般に適用されません。FTCは、ダイエットアプリやフィットネスアプリの開発元を含め、健康情報を収集する多くの企業がHIPAAの対象外であると指摘しています。あなたを守るのは、主にアプリの設計とその約束です。

その約束が破られたこともあります。2021年、FTCは生理周期記録アプリ「Flo」の開発元と和解しました。プライバシーを守ると約束しながら、ユーザーが妊娠しているという事実を含むセンシティブな健康情報を、解析会社やマーケティング会社に渡していたとされたのです。体重のアプリではありませんが、仕組みはどこにでもあるものです。健康に関する出来事が、ありふれた解析ツールを通じて送られていました。

写真になると、問題はさらに大きくなります。体重は数値ですが、下着姿のあなたの写真は、まさに下着姿のあなたの写真です。アプリがそれをアップロードするなら、そのファイルが存在する限り、その会社の保管体制、従業員のアクセス、情報漏えいへの対応を信頼することになります。

App Storeからわかることは?

どの掲載情報にも、開発元が記入する「Appのプライバシー」の欄があります。最初にざっと確認するには便利ですが、Appleのガイダンスには抜けがあります。デバイス上だけで処理されるデータはまったく記載しなくてよく、どの掲載情報にも、Appleは詳細を検証していないと注記されています。つまり、体重、写真、ヘルスケアのデータを保持していても何も記載しないアプリもありえますし、記載が少ないからといって、どちらとも言えないのです。

より重要な問いに答えてくれるのはプライバシーポリシーです。データがどこに保存されるか、アカウントが必要か、アプリがどの解析ツールを使っているか。このガイドの残りでは、それらを順に見ていきます。

体重記録アプリはデータをどこに保存しているのか?

よくある形態は3つあり、誰がデータにアクセスできるかは大きく異なります。

データの保存場所読める人iPhoneをなくした場合例(2026年10月)
デバイス内のみパスコードまたはFace IDを持つあなた失われる。デバイスのバックアップにたまたま含まれていれば別Weigh In、Periscope、CompareMyself、Fitness Trackr
デバイス内、自分のiCloudに同期あなた。iCloudのデータの多くは、高度なデータ保護をオンにしない限りAppleが鍵を持つ新しいiPhoneでサインインすると復元されるProgress、Weight Diary(iCloudバックアップ)
開発元のサーバーあなたと開発元、そして開発元のホスティング先ログインすると復元されるMacroFactor、Noyoyo、Lose It!、MyFitnessPal

真ん中の行には注意点があります。AppleのiCloudのデータセキュリティの概要によると、ヘルスケアのデータはエンドツーエンドで暗号化されますが、iCloudバックアップと写真がエンドツーエンドで暗号化されるのは、高度なデータ保護をオンにしている場合だけです。ただし、自分のiCloudに保存されたアプリのデータを、アプリの開発元が読めることは通常ありません。

開発元のクラウドに保存されること自体は危険信号ではありません。それによって複数デバイスでの同期、Webからのアクセス、コーチングが可能になります。ただし別の会社のセキュリティを信頼することになり、アカウントを削除するまで、データはiPhoneのアプリより長く残ります。

アカウントが必要かどうかはプライバシーに関係する?

アカウントがあるということは、開発元が少なくともメールアドレスかApple ID、おそらく名前を保有するということです。データとしては多くありませんが、ほかのすべてがそこに結びつく可能性があります。利用状況の解析、クラッシュレポート、サポートへの問い合わせが、すべて実在の人物に結びつけられうるのです。

アカウントがなければ、たいていアプリはあなたを特定することがまったくできません。最も厳格なアプリが登録そのものを省いているのはそのためです。どうしても必要な場合は、「Appleでサインイン」のほうが穏やかです。Appleは開発元に対して本当のメールアドレスを非公開にすることを認めているからです。

解析についてはどうか?

ほとんどのアプリは何らかの解析データを送信しています。どの画面を開いたか、セッションがどのくらい続いたか、アプリがいつクラッシュしたかなどです。重要なのは、そこに何が含まれるか、そしてそれがあなたに結びつけられるかどうかです。

解析会社の名前が挙げられるのはプライバシーポリシーです。NoyoyoのポリシーにはGoogle Analytics、Firebase、Mixpanelの名前があります。Happy Scaleのポリシーは、匿名の解析データを自社のサーバーに送信し、健康データは含まれないと説明しています。どちらも間違っているわけではなく、データがさらされる度合いが違うのです。

Face IDによるロックや書き出しは重要?

ロックは、ロックを解除したiPhoneを手にした人から守ってくれます。パートナー、子ども、何かを調べようとした同僚などです。サーバーに対しては何の効果もありませんが、多くの人にとってはこちらのほうが現実的なリスクです。Weight Diary、Monitor Your Weight(PIN)、Periscopeはいずれもロックを掲載しています。

書き出しは、主導権の問題です。データをファイルとして取り出せれば、何年分もの履歴を失わずにアプリを離れられます。Weigh InにはCSVでの読み込みと書き出しが、Weight Diaryにはバックアップ、読み込み、書き出しがあります。

比較の方法

2026年10月時点の各アプリのApp Storeの掲載情報と、公式サイトまたはプライバシーポリシーをもとに、5つの質問で確認しました。

  1. 保存場所: デバイス、自分のiCloud、開発元のサーバーのいずれか。
  2. アカウント: 必須、任意、なしのいずれか。
  3. 解析: ポリシーに書かれている送信内容と、名前が挙げられているツール。
  4. ロック: App内のFace ID、Touch ID、パスコード。
  5. 書き出し: データを持ち出せるかどうか。

私たちのアプリも含め、通信内容の調査やコードの監査は行っていません。料金は2026年10月時点の米国App Storeのものです。

最もプライバシーに配慮した体重記録アプリは?

アプリ料金アカウントデータの保存場所Appのロック書き出し
Weigh In無料、App内課金なし不要デバイス内のみ記載なしCSVでの読み込みと書き出し
Weight Diary買い切り$7.99不要デバイス内。iCloudバックアップは任意パスコードまたはFace IDバックアップ、読み込み、書き出し
CompareMyself無料、App内課金なし記載なしデバイス内のみ記載なし記載なし
Fitness Trackr14日間無料、その後買い切り$4.99不要デバイス内のみ記載なしバックアップファイル
Happy Scale無料。Deluxeは$1.99/月、$11.99/年、または買い切り$39.99記載なしデバイス内。Dropboxは任意記載なし記載なし
Progress無料。Proは$3.99/月、$11.99/年、または買い切り$29.99から記載なしデバイスと自分のiCloud記載なし記載なし
Periscope無料、App内課金なし必要(Appleでサインイン)デバイス内。アカウント情報はサーバーFace IDなし
MacroFactor7日間の試用後、$11.99/月、$47.99/6か月、または$71.99/年必要開発元のクラウド記載なし依頼に応じてスプレッドシート

Weigh In:何もiPhoneの外に出ない

Weigh Inのプライバシーポリシーは、この種のものとしてはこれ以上ないほど短く、入力したものはすべて「デバイスに保存され、どこにも送信されない」とあります。アカウントはなく、App内課金なしの無料アプリです。それでもCSVでの読み込みと書き出し、リマインダー、目標体重、グラフは使えます。

あきらめることになるのは、体重以外のすべてです。写真はなく、平滑化したトレンド、予測、ウィジェットについての記載もありません。開発元のサイトではiCloud同期は近日公開とされているので、今のところ履歴は1台のデバイスと、iPhone自体のバックアップに含まれる分だけにあります。

Weight Diary:トレンドラインのあるアプリで最も厳格

Weight Diaryは、デバイス内での保存に加えて、本格的なトレンドライン、目標までの期間の見込み、Face IDによるロック、WithingsとFitbitの体重計との同期、バックアップと書き出しを備えています。ポリシーによると、体重のデータはデバイス内かAppleのiCloudバックアップにとどまります。買い切り$7.99で、iOS 18が必要です。

名前に注意してください。無料のWeight Diary Liteは別の掲載情報で、プライバシーの設定も独自の、よりゆるいものです。

CompareMyself:決してiPhoneの外に出ない写真

CompareMyselfは、アカウントなしで進捗写真をデバイス内に保存します。ポリシーによると、写真はデバイスにのみ保存され、アップロードされることはありません。写真と体重を記録し、横並びで比較し、タイムラインを見られて、無料です。2025年6月から更新されておらず、まだ評価もないため、本格的な記録アプリではなく軽量な選択肢として扱ってください。

Fitness Trackr、Happy Scale、Progress:僅差で続く

Fitness Trackrはすべてをデバイス内に保存し、アカウントは不要で、ポリシーによると解析データは収集しません。リリースは2026年7月で、まだ評価はありません。

Happy Scaleは初期設定でデータをデバイス内に保存し、Dropboxは任意です。ポリシーによると、匿名の解析データに健康データが含まれることはありません。このグループで最も定評のある記録アプリです。

Progressは身体のサイズと写真をデバイスと自分のiCloudに保存します。写真はProの機能です。

Periscopeのプライバシーはどの程度?

体重、写真、メモ、そしてヘルスケアから同期した体重は、iPhone内に保存されます。当社のサーバーに保存されるのはアカウント情報、つまりメールアドレスまたはApple IDと名前だけです。アカウントを削除すると、それらの情報が削除され、iPhone内のデータも消去されます。任意でFace IDによるアプリのロックもかけられます。

知っておいてほしいことが2つあります。使い始める前に「Appleでサインイン」でサインインすること、そして基本的なアプリ解析を使用していることです。解析に体重、写真、身体測定値が含まれることはありません。また、データの書き出しやデバイス間の同期はありません。

その代わり、ここで紹介するデバイス内保存のアプリの中で、最も充実した機能を無料で使えます。計測ごとに2枚までの進捗写真、再生アニメーション付きのビフォー/アフタースライダー、週・月・年ごとのレポートでの平滑化したトレンドライン、ホーム画面とロック画面のウィジェット(iOS 17以降)、そしてスマート体重計の計測値が自動で届くヘルスケア同期です。広告、サブスクリプション、App内課金はありません。

プライバシーの面でほかのアプリがPeriscopeより優れている点は?

  • アカウント: Weigh In、Weight Diary、CompareMyself、Fitness Trackrは登録なしで使え、Happy ScaleとProgressはアカウントについて触れていません。Periscopeは「Appleでサインイン」を使います。
  • 書き出し: Weigh InとWeight Diaryはデータを持ち出せます。Periscopeはできません。
  • バックアップ: ProgressとWeight Diaryは自分のiCloudを使い、Happy ScaleはDropboxに対応しています。Periscopeには独自の同期やバックアップがないため、データはその1台のiPhoneにあるものと考えてください。

結論

自分に関するものを誰のサーバーにも置きたくないなら、体重だけならWeigh In、トレンドラインが欲しく$7.99を一度払ってもいいならWeight Diary、写真ならCompareMyselfを選びましょう。これらはPeriscopeより厳格で、友人にも私たちはそう伝えます。

ただ、多くの人にとって、プライバシーはいくつかある条件の1つです。計測値と写真をiPhone内に保存しつつ、平滑化したトレンド、ビフォー/アフタースライダー、ウィジェットも無料で使いたいなら、「Appleでサインイン」に抵抗がない限り、Periscopeがおすすめです。複数デバイスでの同期や食事の記録が必要なら、プライバシーをいくらか引き換えにすることになります。アカウント制ならMacroFactorがよい選択肢です。

  • 何もiPhoneの外に出さない、体重だけ: Weigh In。
  • 何もiPhoneの外に出さない、トレンドライン付き、買い切り: Weight Diary。
  • 何もiPhoneの外に出さない、写真付き: CompareMyself。
  • アカウント不要、写真とトレンドグラフ、買い切り: Fitness Trackr。
  • デバイス内の体重と写真、平滑化したトレンド、ウィジェット、ヘルスケア同期、無料: Periscope。

何を選ぶにしても、ヘルスケアはハブとして妥当な選択です。Appleのヘルスケアのページによると、ヘルスケアのデータはデバイス上で暗号化され、2ファクタ認証を使っていればiCloudではエンドツーエンドで暗号化されます。各記録アプリには、必要なデータの種類だけにアクセスを許可しましょう。アクセス権についてはスマート体重計とヘルスケアのガイドで解説しています。プライバシー以外の機能については、iPhone向け体重記録アプリのおすすめをご覧ください。

体重の記録や体の写真の撮影が誰の役にも立つわけではありません。不安をあおるようなら、あるいは摂食障害の経験があるなら、やめてかまいません。National Eating Disorders Association(全米摂食障害協会)や、英国ではBeatがサポートしています。

出典

  1. Apple: App privacy details on the App Store (developer guidance)
  2. Apple Support: iCloud data security overview
  3. Apple: Health privacy
  4. FTC: Flo Health settlement, January 2021
  5. App StoreのWeigh Inとプライバシーポリシー
  6. App StoreのWeight Diary、Weight Diary Liteとプライバシーポリシー
  7. App StoreのCompareMyselfとプライバシーポリシー
  8. App StoreのFitness Trackrと公式サイト
  9. App StoreのHappy Scaleとプライバシーポリシー
  10. App StoreのProgress(Body Measurements Tracker App)
  11. App StoreのMonitor Your Weight
  12. App StoreのPeriscope
  13. App StoreのMacroFactor
  14. Noyoyoのプライバシーポリシー
  15. App StoreのLose It!とApp StoreのMyFitnessPal
  16. FTC: Complying with the Health Breach Notification Rule
  17. Apple Support: Manage apps that use Sign in with Apple

よくある質問

アカウントなしで使える体重記録アプリはありますか?

あります。2026年10月時点の掲載情報とプライバシーポリシーによると、Weigh In、Weight Diary、Fitness Trackrは登録を求めず、Happy Scale、Progress、CompareMyselfはアカウントについて触れていません。Periscopeは「Appleでサインイン」が必要です。

データを開発元のサーバーに置かない体重記録アプリは?

Weigh In、Weight Diary、CompareMyself、Fitness Trackr、Periscopeはいずれも計測値はデバイス内にとどまるとしています。ただしPeriscopeはアカウント情報をサーバーに保存します。MacroFactorのようなアカウント制のアプリは、自社のクラウドを前提に作られています。

App Storeのプライバシーラベルだけで判断できますか?

出発点にはなりますが、開発元の自己申告で、Appleは検証していないとしています。プライバシーポリシーのほうが役に立ちます。データの保存場所と、アプリが使っている解析ツールが書かれているからです。

ヘルスケアは体重を保存する場所としてプライベートですか?

Appleによると、ヘルスケアのデータはiPhone上で暗号化され、2ファクタ認証を使ってiCloudに同期する場合はエンドツーエンドで暗号化されます。次に大切なのは、どのアプリに読み取りのアクセスを許可するかです。

日々の上下ではなく、トレンドを見よう

Periscopeは、なめらかなトレンドライン、進捗写真、ウィジェットを備えたiPhone向けの無料体重記録アプリです。体重と写真はiPhoneの中に保存されます。

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